第163話 「案ずるよりは産むが易し」
文字数 531文字
ふらつきが気になるので、思い切ってかかりつけの病院に朝一で行く。一人であれこれ考え、悩むより、専門家である医師の診断を仰ぐほうがいいのに決まってる。さっそく、検査をしようということで、血液、心電図、レントゲンと進む。結果がわかるまでに午前中はかかったが、かかりつけの医師は結果を丁寧に説明してくれた。
「案ずるよりは産むが易し」とはこの事なり。少しは緊張で血圧は高めだが、全てに異常なし、問題になりそうな兆候も認められないとのことで、安心を持ち帰ることができた。MRIの予約もするかと聞かれたが、先生の判断では何も出てこないだろうとの意見。なので、パスすることに。原因を考えようとすれば、加齢ぐらいかなとの診断だった。昔は結果が出るまでに時間がかかっていたけれど、数時間のうちに全てが判明する。世の中はやはり進んでいる。
気になっていた脳に関する病気は、それなりの兆候があるので、それだけは気を付けておくようにということだった。帰りがけにバスに乗り合わせた水彩の仲間の人に今日の話をすると、彼女は6,7年前に脳梗塞の経験があったとのこと。やはり、歩き方やろれつが回り似にくくなって、即病院に行き軽症で済んだとか。
安心を得るということは、やはり嬉しいことなのだ。