第52話 藤川球児

文字数 445文字

 プロ野球解説者で、野球の面白さが大きく変わる。概ね、名選手名解説者だとは言えるだろう。名選手はそれなりに努力と研鑽を積み重ねた結果だから、豊富な経験と知識から披露される解説が優れているのは当然のことだろう。
 しかし残念ながら、過去の栄光だけでアルバイト的にやっている人も多い。その点、今年デビューした藤川球児はテレビ各局から引っ張りだこだ。彼の長年の努力と成功、その紆余曲折が解説ににじみ出ている。ゲーム予測が的確なのと、話題が多方面に豊富なのが受けている原因だと思う。もちろん彼の人間性も言葉から伝わってくる。特に一般のファンが知り得ないベンチワークの中身についても、少し種明ししてくれるのがいい。解説者として成功しようとする勉強家であるのは、おそらくノムさんの影響だろう。これからどういう解説を展開していってくれるのかが凄く楽しみだ。
 自分の解説者ベストとワーストの三人は、ベストが野村克也、落合博満、武田一浩、ワーストは福本豊、江本孟紀、赤星憲広だ。これはあくまで個人的な考えだが。
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