第483話 GIプリン

文字数 467文字

 「GIプリン」という本の中で、久しぶりにパンパンという言葉を聞いた。作者の年齢(55歳)で何故と思って調べたら、父(s15年生まれ)からの告白によるもので合点がいった。
 小学生の前半は大阪南の繁華街に育った自分は、街中で派手な服装のパンパンを見かけたし、自宅の隣もそのような飲み屋だった。子供なりに、GI(米兵)と連れ立って歩く彼女等の姿を異様に感じていた。とは言っても、当時は焼け出された女性が一人で生きていくためには自然のことであっただろうと思う。綺麗ごとで生きていくことは不可能だったし、誰もが生きるだけで精一杯の日々だったのだろう。



 この作者の父は、母が自宅の二階を彼らのために部屋貸しをしていたのを覚えていたのだ。彼女らにとっても必要なことであったし、二階を貸す母にとっても生きていく上での生命線でも会ったのだ。パンパン(闇の女、街娼)には二種類があり、オンリーとバタフライという名前は言い得て妙である。いまも、世界中に名前は違っても存在し続けていることに変わりはない。


    久しく行っていない梅田、どう変わったのだろう

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