第442話 世界は無法地帯

文字数 464文字

 日本の暴力団の世界では、お互いの対立抗争での共倒れを防ぐために、適当な時期に第三者の仲立ちの下で「手打ち」を行なうことがあるという。ヤクザのことはあまり知らないが、これほど簡単に「手打ち」という約束事を破ることはないだろうと思う。


   明治神宮にて

 ロシア、ウクライナ、国連、トルコの4者が集まって、ウクライナ産穀物の輸出再開で合意した。なのに、その翌日にロシア軍がウクライナ南部のオデーサ港を攻撃したという。今回の第三者とは、国連であり、トルコだった。この両者の面目は丸つぶれ、トルコはまだいいとしても、国連がもう何の権威も力もないことを証明することになってしまった。このことは世界の約束事が、日本のヤクザ以下ということを証明してしまったことになる。いまさらの感もするが、国連の存在価値をアメリカも中国の両者も、もう見放してしまっているのかも知れない。世界は益々無法地帯に突入しているようだ。世界の警察と言われたアメリカの地盤沈下が怖い。ロシアの横暴はいったい誰によって止められるのだろう。人間とはこれほど愚かなのだろうか。



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