第13話 行司の差し違え

文字数 326文字

 照ノ富士が、二番続けての行司の差し違えにより連敗となった。まげをつかんだ、肘が先についたという、ビデオ判定によるものだ。その様子を見ている限り、審判員同士の協議と言うより、ビデオ判定をより重視しているように見えた。
 相撲には、勝負の流れ、勢い、死に体といった微妙な勝負の分かれ目がある。しかし、最近のビデオによる一点を切り取った判断には、何か納得できないという感じが残る。特に、昨日の遠藤戦は、「もう一番」という相撲独特の裁きもあったと思うのだが。勘ぐって考えれば、その時の審判長は照ノ富士の師匠の旭富士だった。協議というより、ビデオ判定を重視せざるを得ない立場にあったことも確か。全くの相撲の「ど素人」の私見だが、少し、照ノ富士が可愛そうに思えた。
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