第70話 「思考日」
文字数 453文字
今年の初めに「思考日」というのを作ったのを忘れていた。月二回の土曜日の午前中がそれにあたる。積極的に頭を使って考える日としたのだ。というのは、日々のんびりと過ごしていると、周りの事柄に流されてしまっていつの間にか何も考えないことが当たり前になってしまう。新聞を読む、テレビを見る、本を読む、ラジオを聴く、転寝をする、それだけで日々が何となく過ぎて行ってしまう。それが悪いいというわけではないけれど、自分の頭を使って物事を考えることが疎かになってしまうような気がする。何だかいつの間にやら自分が無くなってしまいそうな気になってしまうのだ。
「思考日」は、新聞に目をとおしたあと、ちょっといいウイスキーをロックにして、香りと味を楽しみながらボーとする。何も考えない。頭をできるだけ柔らかくする。そのうちに眠った頭がポツリ、ポツリと動き出す。それらをボンヤリと追っかけながら、取りとめもない時間を過ごす。何も考えないようでいて頭は勝手に遊びまわる。そんな贅沢な時間をとても大事に思っている。
また、再開しよう。
「思考日」は、新聞に目をとおしたあと、ちょっといいウイスキーをロックにして、香りと味を楽しみながらボーとする。何も考えない。頭をできるだけ柔らかくする。そのうちに眠った頭がポツリ、ポツリと動き出す。それらをボンヤリと追っかけながら、取りとめもない時間を過ごす。何も考えないようでいて頭は勝手に遊びまわる。そんな贅沢な時間をとても大事に思っている。
また、再開しよう。