第114話 政治家とは

文字数 527文字

 党役員の人事や内閣改造、さらに総裁選がどうとか衆議院の解散の話などのニュースが五月蠅い。政治の世界は、メディアを通じてしか分からない国民にとって、どこに確かなことがあるのか見当もつかない。
 議員にとってはそれが一番の関心事だろうが、国民にとっては百年に一度あるかないかのコロナの問題のほうがよほど大事なことだろう。ワクチンがまだ接種できていない若者がいかに多いことか。自宅待機を押し付けられる感染者や入院ができないでいる患者で溢れているではないか。もうこのような状況が二年近くも続いているのだ。
 いま政治家が一番にやるべきことは、コロナ対策であり、医療体制の正常化ではないのだろうか。国民は、いま安心を求めている。
 この国家の一大事の時にわが身の保身を考える代議士さんたちは、何を考えて議員を目指したのだろう。人が作った憲法であり、公職選挙法なのではないか。ならば、この緊急時に少しぐらいの延期や変更をしたって国民の誰も文句を言わないだろうし、怒りもしないだろう。コロナが落ち着いて、国民が安心できる状況になってからで十分のはずだ。今の政治家にはたったそれぐらいのことを考えられる度量がないのだろうか。選挙の延期に困る国民は、誰一人いないと思うのだが。


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