第42話 柳家小さん冶

文字数 336文字

 柳家小さん冶のNHKドキュメント「止まらない男」を見た。私の一番好きな落語家だ。
 過去には、立川談志、桂米朝、桂文珍、古今亭志ん朝、立川志の輔などをよく聞いた。今は何と言っても「柳家小さん冶」だ。ダントツに上手い。何を聞いても裏切られることがない。何度聞いても面白い。あっという間に時間が過ぎていく。人間性が落語に現れている。人間国宝はだてじゃない。勉強家で、バイクにスキー、俳句と趣味人だ。全てが噺に生きている。
 コロナ禍で、落語ができずに苦しみ、体調もままならないのに出来るとなれば、どこへでもと駆けつける。
「こんな時に落語ができないなら、何のために全てを投げ打って落語家を目指したのかわからない」
 落語を真に愛し、ファンを大切にする言葉が僕の心を揺さぶってくれた。
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