第292話 150回目の句会

文字数 370文字

 俳句の題材をもとにしたおしゃべりは楽しいものだ。ほぼ同年輩の人たちは、生きてきた時代や人生が似かよっている。過去の経験やならわし、考え方に同調する部分が多いのだ。句会は今回で150回目を迎えたという。約12、3年続いていることになる。自分はまだ20回程度なので、まだまだ新米だ。
 今回の自分の俳句が、はじめて褒められた。理屈抜きに褒められるのは、嬉しいことなのだ。




今日の秀作を紹介する。
  蠟梅や たしかあの角 三軒目
  水面を 聞き耳立てて 親子鶴 (自作)
  同窓の 子規のとの縁や 漱石忌 (自作)
  古雛 いたわりながら 飾りけり (先生)
  年の豆 鉢に一杯 香ばしき
  春陰や ワクチン接種 控え室
  知らぬ間という刻のあり 落椿 (先生)
  寒林の 挨拶うれし 律儀な子

 年の数だけ豆を食べるという風習も無くなりかけている。



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