第469話 向田邦子と久世光彦
文字数 414文字
向田邦子と久世光彦のエッセイを並行して読んでいる。近しい間柄だったせいか、お互いのエッセイに相手が度々出没する。もちろん放送作家と担当ディレクターという関係もあっただろう。共通していえることは、二人とも早熟の「おませさん」だったということだ。「おませさん」を作った犯人は膨大な本だった。お互いの父親の本棚にある蔵書を、家族に隠れて片っ端から読み倒しているのだ。彼らの父の時代は、蔵書を収集することが一つのハイソサエティの流行だったのだ。当の父親はそれらの本をほとんど読んでいないということを、お互いが語っているのが面白い。その読書量たるや半端なものではなかった。二人の将来をその蔵書が形作っていたのかもしれない。
妻籠
また、二人とも幼児期(2歳~6歳ごろ)の記憶が凄く鮮明に残っていることも共通している点だった。記憶容量(脳みそ)が馬鹿でかかいのだろう。自分の同じ時期の記憶があまりにも貧弱で恥ずかしくなってしまった。
妻籠
また、二人とも幼児期(2歳~6歳ごろ)の記憶が凄く鮮明に残っていることも共通している点だった。記憶容量(脳みそ)が馬鹿でかかいのだろう。自分の同じ時期の記憶があまりにも貧弱で恥ずかしくなってしまった。