第79話 金メダル

文字数 488文字

 オリンピック、13年ぶり開催のソフトボールは、予想通り日本とアメリカの決勝戦となり、上野の頑張りで金メダルを獲得した。歓喜に沸く選手の姿を見るのは嬉しいことだ。

 ただ、少し考えさせられたゲームでもあった。と言うのは、野球やソフトボールというゲームは、どこでも、誰にでも、どの国でもやれるゲームではないということだ。200を超える参加国の中で、これらのゲームをやっているのはほんの数カ国に限られるのが現状だ。ソフトボールへの参加国の少ない理由がここにある。これが久しぶりの開催になっている最大の理由なのだと思う。はっきり言うと、それなりの設備や道具、時間や場所とお金がかかるスポーツだといえる。
 走る、泳ぐ、一つのボールを取り合う、格闘するといった誰にでもでき、参加できるスポーツがオリンピックの種目として、正当なものであるような気がしてならない。現在のオリンピックは、商業主義の上でしか成立し得ないことも確かなことだ。しかし、本来のオリンピックの精神からすると、世界の多くの人が平等に参加できるということが一番重要なことと感じるのだが。自分は少し、へそ曲がりなのかもしれない


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