第８８話　責任追及の嵐

　コロナ感染の勢いが止まらない。テレビのニュースや情報番組を見ていると、政府や菅首相に対する責任追及の大合唱が止まらない。
　コロナ感染拡大の責任は政府の無策、対応の遅れだ。いったいワクチンの供給はどうなっているんだ。医療体制の不備や病床確保はどうなんだ。感染しても入院できないのか。自宅療養ってどういうことだ。オリンピックの強行が感染拡大の原因ではないのか。菅首相はもっと明確な答弁を！いったいいつコロナは終息するのか。キリがない責任追及の嵐が吹き止まない。
　口泡飛ばして言う方は楽だと思う。少々言い過ぎても、その責任を問われることはない。しかし、言われる政府や対応をする側は、すぐに対策や行動を起こさなければならない。この違いはいったいどこから来るのだろうか。
　作用・反作用の法則からすると、責任追及する側の責任や義務はないのだろうか。何も政府の弁護をするわけではないのだが。