第282話 三宅宏美

文字数 445文字

 昨日のウオークで、メダリストである娘、三宅宏美を育て上げた三宅義行のインタビューを聞いた。淡々としゃべる中に、娘を気遣いながらのコーチと父親として真摯に向き合う姿が伝わってきた。意外にも、二人の兄貴たちに囲まれた中で娘の宏美が父の後を継ぐ形になったのだ。宏美が重量挙げをめざすことなった経緯がとても興味深かった。
 本人の素質、意思、そして名コーチがあってこそのメダリスト誕生があったのだと思う。若き天才が様々な分野に誕生しているが、そこには持って生まれたものと、適切な環境とタイミングが必要なことがよく理解できる。あの藤井聡太もまったく同様だと思う。




 小学生のころに、植物の成長について習った。先ずは種子があり、良い土壌のもとに、適切な季節、適切な水分、その上に天から降り注ぐ光によって光合成が行なわれて初めて花が咲き、実をつけるのだ。地球上の一生物である人間が天才に育つためには、まったく同じ原理が必要なようだ。
 そういう意味では、基本となる両親の責任の重大さは、まことに激烈なものだ。



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