第３６話　先進７か国首脳会議

　G7が閉幕した。G7とは先進７か国首脳会議のことだけれど、今では先進というこの基準がどうもあやふやなように感じられる。どうみても、アメリカを中心とした民主主義国の仲間たちといった感がある。
　民主主義国家からして、ある種危険で邪魔になる中国やロシアに対する意見をまとめた会議なのだ。単独で言うより、みんなで言ったほうが責任回避にもなるし、大義名分も立つといった迫力に欠ける会議に見えてしまう。
　先進という意味では、中国やロシアの方が分野的には、はるかに勝っている国も多い。何だかあやふやな会議なのだ。同様に、国連にも同じようなあやふやさがあり、存立の意味さえ不透明になりつつあるようだ。
　世界の賢人たちにとって、腹立たしい地球環境がますます複雑になっている。過去の政治家たちは、戦争ばかりを繰り返してきた愚か者ばかりなのだが。