第11話 リトル・アフリカ

文字数 401文字

BSのドキュメントで、中国の広東省光州に「リトル・アフリカ」と呼ばれるところがあると知った。中国のアフリカ進出の見返りとして、アフリカからの移民を受け入れているのだ。チャイニーズ・ドリームを求めてアフリカの各地から集まった人たちがリトル・アフリカと言われる町を作ったのだが、一時は10万人を超えたということらしい。
 ところが、ここにきてコロナがこの地区で感染拡大し、当局が一世検査を開始。彼らが感染源だとする噂が流れ、アフリカ系住民に対する強制退去や人種差別が起きているという。チャイニーズ・ドリームの夢破れ、帰国者が続出していると聞く。
 それにしても、アフリカ人というのは古くより、世界各地で差別や迫害を受ける人種だなと思う。もちろん差別は大なり小なりどこにでもあるけれど、彼らには何か特別なもののように感じてしまう。肌の色のためだろうか、生まれ出るところが悪かったのか、何だか空しく感じてしまう。
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