第222話 喪中はがき
文字数 438文字
喪中はがきが突然に舞い込んだ。彼女の息子さんからのもので、しっかり目を通すと彼女が亡くなったというものだった。びっくりすると同時に信じられなかった。彼女とは、めずらしく小学校、中学校、高校、大学と全て同窓なのだ。以前には、妻も彼女と二人でゴルフに出かける仲だったので、ひときわ残念に思う。
昨年末に、彼女から夫が突然に亡くなったという喪中はがきが届いていた。茫然自失という感情があふれ出てくるような内容のものだった。そして、今日届いたものは彼らの長男からのもので、母が父の死後3ヶ月後に亡くなったというものだった。
どういう経緯で亡くなったのかは分からない。それを知ったところでどうなるものではない。今悔やまれるのは、彼女からはがきをもらった時に、何故一言声をかけなかったかということだ。誠に悔やまれる。
もう、何が起こったとしても不思議でない歳になってしまったが、やはり縁ある人との分かれには、驚きと寂しさが同時にやってくる。彼女のいつも変わらなかった笑顔が浮かんできた。
昨年末に、彼女から夫が突然に亡くなったという喪中はがきが届いていた。茫然自失という感情があふれ出てくるような内容のものだった。そして、今日届いたものは彼らの長男からのもので、母が父の死後3ヶ月後に亡くなったというものだった。
どういう経緯で亡くなったのかは分からない。それを知ったところでどうなるものではない。今悔やまれるのは、彼女からはがきをもらった時に、何故一言声をかけなかったかということだ。誠に悔やまれる。
もう、何が起こったとしても不思議でない歳になってしまったが、やはり縁ある人との分かれには、驚きと寂しさが同時にやってくる。彼女のいつも変わらなかった笑顔が浮かんできた。