第209話 歌人の詠んだ介護の詩

文字数 472文字

 今朝の読売新聞、俳人、長谷川櫂の寄稿欄に目が止まってしまった。介護の文字が目に飛び込んできたからだ。退職前の約十年は、高齢者マンションの責任者の職についっていたせいもあり、認知症や介護の記事が気になる。

 二人の歌人の歌が紹介されていた。
 介護できる幸せなんて簡単に言ふ人ちょっと信用できません  小島ゆかり
 美しく齢を取りたいと言ふ人をアホかと思ひ寝るまへも思ふ  河野裕子




 すごく介護の実態をよく表した歌で、これは介護を実践した人にしか読めない歌だと思う。自分の親なのか連れ合いの親なのか、または自分の連れ合いなのかわかないけれど、少し皮肉を込めたくなる気持ちがよく感じます。




 いつも通うグランドゴルフにも、数人の認知症がうかがえる人がいます。ご夫婦で楽しくやられる人もおれば、ご主人が心配で、自分はやらずにずっと寒い中を見守っている奥様もおられます。まだまだ軽い状況なので、リハビリを兼ねて参加しているのだと思います。ずっと家に引きこもっているよりは、お互いにいいことで、グランドゴルフの役割もこんなところにあるのだなと改めて思いました。



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