第265話 読みやすい本

文字数 513文字

 昨日のウオーク、深夜便で寂聴さんの話を聞いた。長年親交のあった人が、寂聴さんについての様々な話題を語られていた。その中で、寂聴さんの著書の中からの一部抜粋での朗読を聴いた。すごくわかりやすい、歯切れのいい文章なのに驚いた。彼女の文章に触れてみたくなった。寂聴さんの講演のCDを買ったこともあるし、源氏物語の一部を購入したこともあった。しかし、瀬戸内晴美や寂聴さんの文学を読んだことは今までなかったからだ。




 どうも昔から読みにくい、分かりにくい文章が自分は苦手なのだ。最近の話題になる作家の文章には、なかなかなじめないし、難解に感じる。難解な文章が芥川賞や直木賞の選考の基準かなと思えるぐらいなのだ。作家の難解な頭の中に付き合いたくないし、理解もしたくないと思っている。



 昨晩遅く、伊集院静の「愚者よ、お前がなくなって淋しくてたまらない」を読了した。彼の本は読みやすい。ストーレートに入ってくる。だから、氏の本が人気があるのではと思っている。自分は、読みやすい、分かりやすい、面白いが、なによりも本には必要だと思っている。
 日本で、一番読みやすい本は間違いなく夏目漱石の本だ。だからこそ、漱石の本が読み続けられているのだろう。



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