第274話 コロナの飲み薬

文字数 469文字

 塩野義製薬からコロナの飲み薬の申請が出され、承認されると4月には年間1000万人分の生産が可能だというニュースを見た。送ればせながら、嬉しいニュースだとは思う。コロナ発生からの長い年月、国産の薬剤メーカーは何をしていたのだろう。
 まったくの素人の自分にとっては、薬剤や製薬会社のことなどは全く分からない。でも、現況を考えると、国産の薬剤メーカーが世界に出遅れている現実に悲しくなってしまう。一時は、国産メーカーのワクチンのニュースも取りざたされた。そうなれば、日本の優秀性を世界中に誇れると思ったこともあった。日本の国力が増進するチャンスだとも思った。しかし、現状はファイザー社やモデルナ社が世界を席巻している。



 
 何かここに国民性というか、官僚体制の弱点が感じられるのだ。薬剤の承認には、国は厳格、慎重だ。もし何かあれば、国や役人は責任問題を追及されることを恐れる。国もそうだろうし、メーカーも自社の存続が不可能になる。ならば、冒険はせずに他国に任せたほうが責任転嫁はやりやすい。そんな感じがしないでもないのだ。全くの憶測ではあるが。



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