第443話 「あひる飛びなさい」

文字数 486文字

 本を読んでいると、「あれっ!」と思うことがある。今日で読み終えそうな阿川弘之の「あひる飛びなさい」、なかなかユニークでユーモアたっぷりの楽しい本なのだ。阿川弘之といえば、阿川佐和子の宣伝(?)のお蔭で堅物で頑固親父のイメージだったが、全く誤解だったようだ。
 戦後を生き抜いた二人の厚き友情の男の物語で、一人は観光事業、もう一人はJALの前身を作った人だ。自分の生きてきた人生と少しはリンクするところがあって、なかなか楽しく読み進めることができた。


    東京上野で

 その中で一つの記憶とリンクするところがあり、詳しくウイキペディア調べて納得がいった。小学校のおり、学校の近くに飛行機が墜落するということがあったのだ。その小学校は今の伊丹空港のすぐそばにあって、その周辺の水田に飛び立ったばかりの飛行機が不時着したのだ。その機の名前は、雲仙号で、乗員乗客51人が全員無事だった。なんともう一つ驚いたのが、その事故当日は、自分の満12歳の誕生日でもあったのだ。墜落は午後9時40分ごろということで、記憶が曖昧だったのだ。登校中の時間だったなら、もっと記憶が明確だったはずだ。



ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み