第295話 ほぼ一日中

文字数 637文字

 ほぼ一日中、ウクライナとロシアの戦争のニュースや情報番組を見た。何とも様々な専門家がいるものだと思う。さめた目で見ると、この人たちはテレビで好きなことを言って、お金儲けをしているのだ。残念ながら、この人の話は凄い、よく分かると思わせてくれ人はほとんどいない。戦争が始まってから出ずっぱりのロシア専門の教授などは、「先の予測など何もわかりません」と豪語する始末だ。どこが専門家なのだと情けなくなってしまう。
 橋下さんが、「NATOや世界が、ウクライナを見捨ててしまうのですかねえ!」と憤慨しているのが印象的だった。中には、先日記した安倍前首相を特使してという人もやはりいた。人の考えそうなことはやはり似かよっているようだ。




 そうはいっても、気になるし、世の中にこれ以上重要なことがないと思うからだ。最悪の事態を考えることは、人生の難局を切り抜けるためのベストな方法だと習ったし、そうしてきた。以前にも書いたが、人間を苦しめるものに恐怖と不安がある。恐怖はその対象が具体化しているとき、今回の件でいえば、ウクライナ国民にとっては目の前の戦争がそうだ。それに対し、不安はその対象が直接的でないもの、つまり自分たち日本人は不安の中にいることになる。不安にはキリがないし、その限界はない。脳が存在するかぎり、無限に思考は広がっていく。そういう意味では、不安のほうが始末が悪いのかもしれない。
 先に書いた最悪の事態とは、もちろんプーチンが核のボタンを押してしまうことだ。


   京都にて

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