第492話 村上宗隆

文字数 527文字

 ヤクルトの村上宗隆が三冠王と本塁打の記録を更新しそうだ。三冠王はもう問題はないだろう。本塁打も残りのゲーム15試合で二日に1本打てば更新できる。今、彼の打撃ホームは崩れる余地が残されていない。なぜならば、今年のボックスでのフォームはバックスイングが極端に小さくなっているからだ。バッターボックスで、すでに8割方バックスイングが完成(捻転)されていて、残りの2割は左への少しの体重移動で完了する。バックスイングに伴うブレがほとんどない状況が作り出されている。だから、彼はボックスで来る球のコースを見極めるだけの単純化されたスイングが可能になっているのだ。あとはフルスイングをかけるだけなのだ。来たコースに逆らわずにフルスイングできているので、ホームランが全方位に打てているのだ。


   近江八幡はウイリアム・ヴォーリズの街

 それを物語るのが昨日の55号だ。あの外角低めの球をいとも簡単にレフとスタンド中段まで放り込めたのだ。フルスイングができているからあそこまで見事にボールを運べるのだ。あの球をあそこまで完璧に打てるバッターは今の球界で彼だけだろう。なんとも羨ましい四番バッターだ。あの落合も遥かに超えそうな勢いだ。残りの彼のバッターボックスが楽しみだ。


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