第596話 ゲームという名の喧嘩

文字数 483文字

 ベトナム、ダナンでの藤井と佐々木の棋聖戦開幕局と、阪神とロッテの対戦を同時並行で見た。阪神が勝てばロッテに三連勝だ。
 大山にスリーランが出てこれで勝ちと思った。しかし、相手も好調、粘り合いのゲームとなって5時間7分のドローという結末。野球観戦も疲れる。どうしても阪神目線で見ているが、相手も同じくらいに勝ちたいと思ってゲームをやっているのだ。その思いが引き分けと言う形になったようだ。レフトスタンドの一角には強烈なロッテファンがいた。雨で順延でのゲームだったのに多くの野球ファンが押しかけていた。それに免じて引き分けを良しとしよう。DeNAが負けたので価値ある0.5ゲーム差が上乗せされた。棋聖戦は、佐々木が良く粘り解説の師匠を驚かせていたが、残念ながら今の実力は藤井が一枚上。あわてずじっくりと海外での初対戦を勝利でもぎ取った。
  


 いつも思うことだが、なぜ人間はこの勝負という喧嘩をこれほどまでに好むのだろう。他人の喧嘩に多くの人が酔いしれる。オリンピックは見方を変えれば、国と国との大喧嘩なのだ。どうせなら戦争を止めて、ゲームで決着を付けられないのだろうか。



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