第84話 原爆忌

文字数 382文字

 昨日の読売新聞の編集手帳に気になる俳句が紹介されていた。
 <8月や 6日9日 15日> というものだ。
 説明するまでもなく、6日は広島、9日は長崎の原爆忌、15日は終戦記念日だ。この句は俳句の世界では知られた一句だとか。作者は幾人もいるらしい。
 毎年この時期には、先の大戦について語られたり、思いおこしたりすることが慣習になっている。しかし、その体験者はどんどんと少なくなってきている。次の大戦の可能性が取りざたされたり、軍備の増強が緊急の課題だといわれている中で、世界に原爆の恐怖を発信できるのはわが国だけだという自負を忘れてはならないだろう。

前回の句会の駄作を披露する。
 定刻に 間に合わせたよ 時計草 
    → 定刻に 帳尻合わせ 時計草
 朝涼を イヤホン友に 一人じめ
    → 朝涼を 散歩の友に 深夜便

 閉店の 告知のよごれ 梅雨深し (先生の句)



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