第362話 生粋の阪神ファン

文字数 516文字

 自分は生粋の阪神ファンではない。もともとは南海ファンだった。高じて野村のファンになり、野村の追っかけよろしく、野村の行くところを応援した。阪神は、監督野村の失敗した唯一のチームだ。野村ヤクルトの試合を、肩身の狭いを思いをしながら甲子園球場の外野の一角で応援したこともある。甲子園で他球団を大きな声を上げて応援するのには勇気がいるのだ。
 阪神が未だあるのは、なんと言っても阪神ファンがあるからだ。負けても、負けても球場に押しかけるファンあっての球団なのだ。南海、阪急、近鉄はもう無い。ファンが球団を見放したからだ。なのに、阪神ファンだけは、球団を見放してはいない。負けて、負けて、ストレスが溜まりまくっても応援し続けるファン達。並の精神状態ではありえないことだ。もうこれは正直尊敬に値することだ。そういうファンに報いるべく、阪神はいいかげん優勝してファンに恩返ししないと罰が当たると思う。
 阪神を優勝するためには、落合を阪神に迎えるのが一番の近道だ。でも、何だか球団はその手は使わないような気がする。星野を迎えたように、様々な難問をクリアーして、落合を球団として監督に据える度量はあるのだろうか。


   倉敷への道中、目に留まった風景

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