第465話 頭のいい人

文字数 485文字

 頭のいい人に共通なもの、それは記憶力だと思っている。囲碁に藤田怜央君という9歳の最年少プロ棋士が誕生した。新聞の記事にも抜群の記憶力との見出しがあった。1歳半で地下鉄の駅名や乗り換えルートを暗記し、4歳で47都道府県を面積順にそらんじた。複雑な詰碁の長い手順を完璧に記憶する様子に、囲碁道場の師範が驚いたという。将棋の藤井聡太の詰将棋力とまったく同じなのだろう。


   馬篭宿にて

 東大に入るような人は、基本みんな記憶力と暗記力が優れている。歳がいって分かってきたことだが、彼らは教科書で習うようなことは全て丸暗記できる能力を持っている。それができないようであれば、その先は(応用力)は見えてこないという理屈だ。コンピューターでいう基本ソフトがないとPCは能力を発揮できない。自分のような文系人間は、数学の公式を理解しようとする。時には公式を疑うことすらある。そこが基本的に間違っているのだ。彼らは公式を丸暗記してそれを使おうとする。大きな違いがここにある。
 彼らのレベル(東大レベル)をはるかに超えたところに、藤田君や藤井君がいる。神様は何ということをしてくれるのだ。



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