第６１９話　大阪万博

　大阪万博の準備が苦戦しているという。何といっても主体の大阪の盛り上がりが今一のようだ。大阪と国との連携もスムーズに行っていないとの噂もある。これは万博を誘致したのが維新主導によるものだという側面もある。これからどのように進んでいくのか心配だ。参加希望の国々の中には、参加を取りやめたり、規模縮小を考える国も出てきたとのニュースもあった。経済的に困窮している国も多いのだろう。


　　坂本竜馬の桂浜

　もう一つ盛り上がりに欠ける原因の一つに、大阪だけでの単独というイメージが大きかったのではないかと思う。大阪万博ではなしに、大阪を中心とした関西万博とし、神戸や京都のイメージも打ち出したほうがよかったような気がする。何と言っても外国から見れば京都は日本の最大のブランドだ。何故それをイメージとして使わなかったのか大きな疑問だ。もちろんそこには政治的な難しさがあったのかも知れない。坂本竜馬の維新は国を思う発想が何よりも先にあったのだろう。吉村知事を始めとする維新の柔軟性の欠如が残念だ。日本全体を考えた懐の深さが必要だったような気がする。何とか盛り上げて成功してもらいたいとは期待しているのだが。


　　牧野植物園にて