第480話 平和会議

文字数 376文字

 司馬遼太郎エッセイを読んでいて、平和についての話の中に、なるほどとうなづける箇所があった。ロシアによるウクライナ侵攻により、世界は一体どうなるのだろうと、自分も含めて不安に思う人が多い。世界共通の議論や討論の場である国連を含むその他の機関が役をはたせないでいる。話し合いがまともに行なわれていないのだ。


    
 司馬はそのエッセイの中で、平和会議が実りあるものにするためには次の三点を議論や話し合いに持ち込まないのが原則だといっている。それは、宗教、国益、民族的感情の三つだ。なるほどの的確な指摘だと思う。今の世界のリーダーたちは、この三点を全て持ち込みながら議論をしているようだ。平和の問題を解決することが、いかに難しいのかが手にとるようにわかる。戦争を引き起こしている原因は、それらの三点に集約されているからだ。


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