第342話 現在の友人たち

文字数 572文字

 現役時代の友人と代わって、老年期の友人がたくさんできた感がある。飲んだり、食ったり、馬鹿をしたりという友人ではないけれど、一つの趣味を通じた友人というか、話し相手のようなものだ。さほどお互いの中に踏み込まず、せんせんとした感じではあるが、この歳にしてはちょうどいい具合の友人たちではある。ほぼ同年輩か、どちらかというと自分よりは年上の人のほうが多いだろうか。



 スタートは、近くの公民館で入会した水彩画の仲間たちだった。運よく、女性講師が高校の先輩であったことが親密感を感じさせてくれた。年一回の水彩展に向けて、今も作品を作り続けている。仲間といつもいう言葉だけれど、この一緒に集まって描く時間は貴重で、「一人だとこうは行かないねえ!」とおしゃべりしている。次に将棋の仲間。全くのおっさんばかりの集まりだが、現役時代というか男の世界を少しは感じさせてくれる友人たちだ。三つ目は俳画俳句の女性たちの中に、ひとり一応の男として楽しませてもらっている。これはこれで老年期の女性たちの会話が聞けて楽しいものだ。最後に、近場の公園で週に3回行なわれるグランドゴルフの仲間たち。家内もすっかり溶け込んで楽しんでいる。それが一番の目的だったが、いつの間にか自分もはまり込んでいる。来週には夫婦で市の団体戦に参戦する。


   近場の岩脇山に「山笑う」を撮りに行く
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