第387話 おもろい本
文字数 489文字
久しぶりに「おもろい本」を読んだ。本との出会いは意外に難しいものなのだ。人がいいというものでも、自分に合わないこともよくあることだ。いつもの図書館の本には、親切にも表紙の裏側に本の帯を切り取って貼ってくれている。帯だから、いいことや売り文句、推薦文などで読者を誘ってくる。本の売れぐあいは帯で決まることもあるらしい。ついついそれに乗せられ買ってきたり、借りてきては失敗する。今回は、読書系サイトのおすすめ本を選んだ。そのうちに一冊だ。
「踊り子と将棋指し」と言う本で、小説現代長編新人賞の受賞作だ。間違いはなかった。将棋指しという題名もグッド。ストリッパーと依存症(酒)でインポのプロの棋士との妙な出会いを、横須賀、大阪天満橋、白浜を舞台に描いている。作家自身の体験がにじみ出ているのだろう。本と読み手がどこかの接点で交わること、同調することで面白さが倍増する。
そういう意味では、大阪、神戸周辺の風景が出てくる小説には惹かれることが多い。その代表が宮本輝の「流転の海」で、自分の生きてきたところと一杯重なってくれて最高に「おもろい本」だった。
雨上がりのウオーキングで
「踊り子と将棋指し」と言う本で、小説現代長編新人賞の受賞作だ。間違いはなかった。将棋指しという題名もグッド。ストリッパーと依存症(酒)でインポのプロの棋士との妙な出会いを、横須賀、大阪天満橋、白浜を舞台に描いている。作家自身の体験がにじみ出ているのだろう。本と読み手がどこかの接点で交わること、同調することで面白さが倍増する。
そういう意味では、大阪、神戸周辺の風景が出てくる小説には惹かれることが多い。その代表が宮本輝の「流転の海」で、自分の生きてきたところと一杯重なってくれて最高に「おもろい本」だった。
雨上がりのウオーキングで