第218話 宝くじ

文字数 530文字

 先日、買い物のついでに宝くじを買った。いつも年末になると、300円の7等と引き換えに3000円買う。連番かバラと聞かれたので、今年は慾を少なめ(?)にバラと答えた。

 これで年末の抽選日までの間、夢を見ることができるのだ。もし、1億円当たったらどうしよう。家内にはどう話せばいいだろう。突然言うと、心臓麻痺を起こしかねない。これも問題だ。誰にどのように分配しようか。先ずは自分が5千万円で、家内に三千万そして残りを子供達にあげようか。いや、家内の希望であろう老後のための二人の小さな家を買おうか。そして、ちょっとお遊びの車を買って、どこかへゆっくりと出かけようか。少々ぶつけたってかまわない。そのための保険に入ればいいのだ。などと、ほとんどありえない夢を追っかける。
 ひょっとして一千万だったらどうしよう。なかなか分配が難しくなりそうだ。だんだんと、現実的(?)になって、もう百万円でもいいやと考える。よし、百万円なら、思い切って家族十二人でハワイに行こう。楽しいではないか。
 そんなたわいもない夢をたった3000円で見られるのだ。こんなに安い買い物はない。





 今度の日曜日は年末恒例の甲子園ボールがある。今年は、わが関学が東京の法政とがぶつかり合う。楽しみだ。



ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み