第625話 大谷祥平

文字数 536文字

 WBCのドキュメンタリー映画「憧れを超えた侍たち」を再度見た。大谷の移籍先がドジャースと決まった。大谷の凄さをもう一度再確認したかったのだ。彼の持つ凄さ、エネルギー、パワーが1015億という今回の途方もない天文学的数字の契約に結びついたのだろう。だからと言って、彼にはお金に対する執着は全く無いように思える。そんな瑣末なことより、野球という世界で、世界一のプレーヤーになることが人生の目的なのだろう。ドジャースを率いて世界一になることはそう遠くないだろうし、それが速ければ2024年ということも充分考えられる。



 二回目の観賞だったが、WBC優勝の最大の立役者は間違いなく大谷だったことをつくづく思い知らされた。彼が侍ジャパンの火付け役であり、先導者であり、千両役者だったのだ。アメリカとの対戦前のチームに対する一言「今日一日、メジャーに憧れることは止めましょう。憧れたら彼らに勝つことはできない。」彼にしか言えない言葉だった。そして、最後の打者トラウトを切りきり舞いさせてもぎ取り、言った言葉を自分で証明して見せた。アメリカで堂々と互角以上に戦った自信が言わせた言葉なのだろう。大谷を理解するには異次元の男というしか言葉が見つからない。今回も涙があふれて止まらなかった。



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