第258話 勝負事

文字数 548文字

 勝負事の基本は、押し引きにあると思う。攻撃と守りのバランスが勝敗を左右するのだ。昨日から始まっている将棋の王将戦第二局も、今日に千秋楽を迎える大相撲も全く同じだと思う。静と動の戦いと言えるだろう。
 二局目の藤井の封じ手は、本格的に攻撃に移る前の決断の手が封じられているのだろうと思う。藤井の攻撃に対し、渡辺が如何に応戦するか、重要な第二局の推移を楽しみながら見れることを幸せに思っている。
 もう一方の大相撲は、推しの宇良が玉鷲との勝ち越しをかけた大事な一番だった。勝ち越せば、宇良に三役が見えてくることになる。結果は大ベテランの玉鷲が攻撃の手を緩めず押し切って勝った。一瞬の押し引きのバランスが勝敗の行方を決める相撲は、宇良に隙を一切与えなかった玉鷲の完勝だった。千秋楽の千代丸との7勝7敗対決が楽しみだ。
 昨日、今年二回目のヘボ将棋を指した。一回目の4連敗に引き続き、昨日も宿敵に3連敗を喫した。弱いから負けたのだが、将棋の押し引き、攻撃と守備のバランスが最悪だったように思う。攻撃の一手が甘かったり、攻撃すべき時に守りに入ったり、守るべき時に的確な守りの手が指せなかったのだ。相手に付け込む隙を与えた結果が7連敗という数字に現れた。
 次戦には、そのあたりを改良して反騰をしたいと思っている。



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