第235話 「男と女」

文字数 449文字

 「男と女 人生最良の日々」(2019年製作)を見た。「男と女」の53年後の続編で、過去の映像を織り込みながら振り返るという映画だった。途中までそれとは気づかず、バックに流れるあの音楽と、美貌をいまだに保っているアヌーク・エーメの顔でよみがえった。
 調べてみると、名匠クロード・ルルーシュが当時のキャストを集めて作ったのだと知る。53年も経って、何ということをするのだろう。もうエーメは今89歳だというのに。でも、さすが女優魂なのだろうか、美貌は当時と比べくもないが、いまだにその片鱗を大いに残しているのはさすがと思った。日本で言えば、草笛光子のような存在だろう。




 実は、この映画(前作)には思い出がある。そのころ大学生だった自分が、その後親友となる男と見た映画だ。彼は一つ上だったが、かなりませており、半ば強引に連れられて行かれたのだ。映し出される濃厚なラヴシーンに圧倒され、息苦しさを感じた記憶が残っている。残念ながら、自分は途中で眠りこんでしまった。友人が真剣に見ていたかどうかは分からない。



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