第112話 子供心を失わない大人

文字数 478文字

 いつもの朝ウオーク、今日は朗読「友情」の10回目(武者小路実篤、全20回)と今森光彦の「オーレリアンの丘からの四季便り」のインタビューを聞いた。今森さんは実に楽しそうにしゃべる。自身が一番面白いのだと思う。氏の手作りのオーレリアンの丘で、子供たちと蝶や昆虫を探しまわる姿が目に浮かぶようだ。
 ふと思った。自分は子供心を失わない大人が好きなのだ。具体的には男であって、いつまでも若さを保ちながら、子供っぽい心を失わない老人が好きなのだ、と。
 養老孟司、安野光雅、小椋佳、火野正平、柳家小さん冶、などこの「よしなしごと」で書いてきた人たちは、みんな子供っぽい心を持った老人たちだ。
 男は、女と違っていつまでも子供っぽいところを残している傾向が強いと思う。何かにこだわったり、収集したり、工作をしたり、冒険をしたり、そんな傾向は明らかに男のほうが女より子供なのだと思う。男は理想、女は現実と言われるゆえんだ。
 収集癖、プラモデル作り、ゲーム、ドールハウス、乗り鉄、撮り鉄、様々な冒険、釣り、アクアリウム、キャンプ、工作、などなどほとんどが男の遊びの世界なのだ。



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