第234話 “違和感”

文字数 553文字

 昨日に台湾有事のことについて書いた。早速ではないが、今日の読売新聞の一面トップは、政府が「適基地攻撃能力」を選択肢とする、長射程巡航弾を装備した潜水艦を検討するとの記事だった。日本を取り巻く有事を具体的に検討していることが伺える。ある意味、全面的なアメリカだよりではもうやっていけないと政府も考えているのだろう。




 今年後半の自分の課題でもある、「こうあるべき、ねばならない」自分からの脱却、に大きなヒントがあった。それは、昨日、NHKのドキュメント「五味太郎はいかが?」で、五味さんがそれについて語っていたからだ。
 五味太郎は自分と同年で、「こうあるべき、ねばならない」のテーマを“違和感”と表現していた。この違和感が彼の絵本の創作の原点なのだ。全てを取っ払ったところに、無垢の子供を引きつける要因があるのだろう。



 よく勉強する、いい高校に入って、いい大学に入る。それが正しい道だという、概念を社会や親たちから聞かされて育った。実際にそのように考えて育った年代だったと思う。高学歴の風潮は今でも厳然として残っている。そのことにこの歳になって初めて気がつき、それが五味さんの言う違和感と共通するものだと思う。
 残りの人生を、この課題に取り組むことは、大変に有意義なことだと思っている。これからが楽しみだ。
 

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