第６４２話　宮城野部屋（元白鵬）の不祥事

　世界中にはいつの時代であっても、民族、人種の違いによる紛争が絶えない。これが大きな戦争という解決手段によって紛争を解決しようとする動きは今もあちこちに起きている。いまさら言うまでもない日常茶飯事の出来事。










　国技たる日本の相撲界にも同じ現象が起きている。貴乃花横綱引退以来約２０年、安定した日本の横綱が出現しないことが続いている。わずかに稀勢の里が二年その位置についたが満足できるものではなかった。モンゴル出身の白鵬を筆頭にモンゴル勢の台頭は国技たる相撲界にとっては、正直なところ恥ずかしい出来事だと思う。と言って、横綱なしに相撲界は成り立たない。少々の我が儘や出すぎた振る舞いに大きな鉈を振るうことができなかった。痛し痒しの日本相撲界が今も続いている。



　しかしここにきて、宮城野部屋（元白鵬）の不祥事は積年の鬱憤を晴らすことができるチャンスと見て大きな決断をしたように見える。時を同じくして、将来の大器たる横綱候補が台頭してきたこともその決断の大きな理由になっていることも見逃せない。こんなところにも人種間の違いという問題が潜んでいる。何とも人間とは情けない存在のように見えてくる。