第408話 蟻んこのような人間
文字数 464文字
昨晩、といっても夜中のことだが眠られず、NHKのBSを見ていた。アメリカのヨセミテ国立公園の風景が映し出されていた。垂直な岩肌がそびえたち、カメラがフォーカスされてアップされていくと、そこには岩肌に取りついているロープを背負ったクライマーが数人見えた。まるで、豆粒のような蟻んこのような人間の姿にふと思った。
北海道の思い出
ロシアのウクライナ侵攻によって、世界は核の恐怖に慄いている。人間は自分たちが作り出した核によって、自らの命の危険にあえいでいるのだ。核戦争が勃発するかもしれない。人類は滅亡するかもしれないのだ。
しかし、このことを地球という球体から見ると、これは岩肌に取り付く人間のように、ほんの些細な人間のいたずらにしか見えないことだろうと思った。核戦争で人類が滅亡したとしても、地球という球体にとっては痛くも痒くもない些細なできごとなのだろう。数年、数百年経てば元どおりきれいに修復されることなのだろうと思った。
核による自滅は、人間世界だけの愚かな話だということを、世界の賢人達はなぜ理解しないのだろう。
北海道の思い出
ロシアのウクライナ侵攻によって、世界は核の恐怖に慄いている。人間は自分たちが作り出した核によって、自らの命の危険にあえいでいるのだ。核戦争が勃発するかもしれない。人類は滅亡するかもしれないのだ。
しかし、このことを地球という球体から見ると、これは岩肌に取り付く人間のように、ほんの些細な人間のいたずらにしか見えないことだろうと思った。核戦争で人類が滅亡したとしても、地球という球体にとっては痛くも痒くもない些細なできごとなのだろう。数年、数百年経てば元どおりきれいに修復されることなのだろうと思った。
核による自滅は、人間世界だけの愚かな話だということを、世界の賢人達はなぜ理解しないのだろう。