第411話 情報流出

文字数 505文字

 尼崎の市民情報のデータが入ったUSBが紛失した。運よく見つかり、データは無事だったという。各種情報の流出のニュースが当たり前のようになっている。事故が起こるたびに、当事者はお決まりの対応でお茶を濁す。尼崎の市長は、第三者委員会を開いて善処するという。カード情報の流出騒ぎでも、今後このようなことが起きぬよう努力するというお決まりの会見を開く。対応は、全く同じなのだ。根本的な対応は無理だといっているようなものだ。だから何度でも事故が起きる。


   北海道の思い出

 情報化時代、情報には価値がある。情報が集約され、PCに保存されればそれを狙うハッカーがいるだろうし、誤って今回のようにUSBに保存された情報が流出することもある。厳重警戒の中の重い金塊を盗み出すより、PCに保存された大容量のデータが入ったUSBを狙うほうがよほど簡単だろう。人が作ったPCなのだから、ハッカーは容易に盗み出すだろう。
 以前に電話営業をやった経験がある。名簿屋という業者がおり、精度が高く、新鮮な名簿は高かった。今回は何とか無事だったのだろうが、もしこのデータが名簿屋に回れば莫大な金額で取引されただろうと思う。


   間宮林蔵の立像
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