第１４７話　関西ダービー

　久しぶりの、ひりひりするようなプロ野球終盤戦を迎えている。特にセリーグは、16年ぶりの優勝に阪神にとっては、負けられない試合が続いているのだ。昨日も、マルテの一本のホームランを投手陣が守り切るというヒヤヒヤの勝利だった。勝つには勝ったが、ファンにもう少し優しい勝ち方をしてくれと多くのファンは思ったことだろう。
　お立ち台のマルテ、ガンケル、スアレスの３人には大いに感謝しないといけないけれど、大山と佐藤の不甲斐なさには腹が立つ。前半戦の活躍と期待するファンに応える矢野の起用が、なんだか可哀そうで、何とかしてくれよと叫びたくなってくる。こんな時、あの落合が監督ならどうするのだろうと、ふと思った。
　日本シリーズの関西ダービーは果たして実現するのだろうか。
　総裁選挙のように派閥同士の戦いではなく、実力と運が勝敗を決めるプロ野球ならではの決着は、もうすぐつく。