第313話 愚かな指導者

文字数 509文字

 国と国との争いとは、実に単純な人間の欲望から発してるのだということを世界に知らしめた。そこには世界の人が集まって取り決めた理屈や取り決めが、戦争抑止にはほとんど効力を持たない。
 ウクライナのゼレンスキーに腹を立てたロシアのプーチンは、癇癪を起こしたかのように一方的に戦争を仕掛けた。しかし、予想に反してゼレンスキーの抵抗に合い、侵攻から3週間が過ぎた。その間、この戦いを早く止めよう世界の指導者が様々な動きを見せた。プーチンはフランスのマクロンの言うことを聞かない。次にトルコのエルドアンが仲裁に入るも物別れ、インドのモディも駄目。善戦のゼレンスキーにアメリカのバイデン、イギリスのジョンソンやドイツのショルツなどがウクライナに武器を供与。日本の岸田は武器の代わりに物資援助。プーチンの子分ベラルーシのルカシェンコはぐらついている。ここにきて、バイデンは中国の習にプーチンとの仲を見直すよう圧力をかけた。最終局面になるのだろうか。
 たった一人のプーチンという男の核のボタンをちらつかせながらの戦いが、世界を戦々恐々とさせている。そこには、世界の善良な人々の声や命の叫びが届いていない。人間とは如何に愚かなものだろう。



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