第298話 二国の大使

文字数 482文字

 BSのフジに、1日、2日続けてのプライムニュースに、ウクライナとロシアの大使が出演していた。ウクライナの大使は、今回のロシアの侵攻についての経緯を、分かりやすく、真摯に訴えていた。その言葉の中には、嘘というものがほとんど感じられなかった。自分たちがニュース等で知らされているように、ロシアの一方的で、暴力的侵攻であることがよく理解できた。
 それに比べ、来日以来15年を経過して、日本語も達者にしゃべるロシア大使の言動には、これほど嘘を堂々としゃべる人間もいないと唖然とさせられた。どう考えても、この質問には逃げ切れないと思えるものでも、のらりくらり、いけしゃあしゃあと、ドロボウにも三分の理をまくし立てた。これでなくては、ロシアの大使は務まらないのだと変に感心させられた。
 核という武器を操るプーチンに、誰が鈴を付けることができるのだろうか。だんだんと予断を許さない状況に追い込まれている。核戦争というありえないであろう局面が、少しづつ現実味を帯びつつ、世界の人々に大きな不安を与え続けている。
 馬鹿につける薬はないのだろうか。007のボンドはいないのだろうか。



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