第184話 リストラ

文字数 489文字

 何かに決められたように、せかされているかのように、日々を生きているように思った。
 朝起きて、お定まりのニュースから始まって、朝ドラ、こころ旅を見てコーヒーを入れる。コーヒーを飲みながらじっくりと朝刊に目を通す。そしてずっと続けている<ほぼ日ダイアリー>に昨日を記録し、「今日のエッセイ」へと進む。このあたりでいつも10時ごろにはなっている。そして今日はどこへウオークをしようかと考え、ほぼ決まったコースの中から選択し、出発する。買い物をして帰宅、そして昼に何を食べる。そんな毎日をほぼ決められたように、時間を気にしながら、せかされた気分で過ごしている。




 ここでふと思ったのだ。こんな事でいいのだろうか、これでは何も生まれない、進歩もない、全くの無為の生活だ。
 このパターンを一度崩してみるのも面白いかもしれない。何かに縛られない、いい意味での行き当たりばったりもいいのではないかと。こんなことがやれるのか、少し不安もあるけれど、一度挑戦してみるのもいいかもしれない。

 リストラだ。いい言葉があった。再構築を自分にかけてみるもの一つの転機になるかもしれぬ。少し楽しみも出てきた。



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