第202話 選手に拍手

文字数 529文字

 いい日本シリーズを見せてもらった。高津監督がインタビューの最後に言ったように、こんな試合を見せてくれた両チームに一ファンとして感謝するしかない。昨日の第六戦の試合前から、「こんなに寒いのによくやるなー」の思いがあった。そんな中で本当に熱い試合を見せてくれた両チームの選手に拍手を送りたい。充分すぎるほどの、野球の醍醐味を味あわせてくれた試合だった。
 



 日本シリーズは、どちらかを応援しながら見るのが当たり前なのだが、今回はどちらも平等に応援していた。どちらにも勝たせてやりたかった。ヤクルトは、自分の敬愛したノムさんが育てた首脳陣が中心だし、オリックスは阪急と近鉄が合体した我が関西のチームだ。毎回の表と裏の両チームを同時に応援する気持ちで野球を見たのは初めてだった。



 
 今朝の新聞やテレビのニュースには、様々な解説者がいかにもというコメントを寄せているが、それらは全てが結果論だ。結果論は誰にでも、どのようにでも言える。ど素人の自分が一言だけ言わせてもらえるとしたら、それは両監督の最後の切り札の切り方で勝負がついたと言えるだろう。これも結果論で、もしあの川端の打席でレフトの小フライを、吉田が突っ込んで捕球していたら、今日ももう一試合見られたのだから。



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