第441話 図書館本の選択

文字数 516文字

 プロ野球の打者で3割バッターは、最優秀な打者だと言われている。あまり比較にはならないけれど、このところの借りてくる本のストライク率は5割前後をキープしている。それは前にも書いたように、エクスパートな読書家のご意見を参考にして選んでいるからだ。選択本はほぼ図書館の書庫に保管されている。それはそれでいいのだが、ただ一つ残念なことに古い本であったり、文庫本であったりする。そうなると、確率的に文字が小さいのだ。目の衰えからすると、やはり小さい文字は読みにくい。拡大鏡を駆使して何とか読んではいるのだが、やはり辛いものがある。


   ウオークではこんな風景も多い

 昨日借りてきた5冊は、4冊が文庫本だった。推薦本だから文句は言えない。1冊目に読み出したものは、あの阿川弘之の「あひる飛びなさい」という風変わりな本だ。阿川佐和子の言では、いかにも頑固親父の印象だが、内容は全く違う楽しそうな本のようだ。どうやら、親父を特別な頑固者に仕立て上げることによって、可愛そうな娘というイメージ戦略のようにも読めてきた。
 阿川は大日本帝国海軍提督の三部作という硬いイメージの本で有名だが、こんなくだけた本もある。人は様々な側面を持ち合わせているのだ。



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