第314話 停戦協議

文字数 476文字

 今朝の日曜プライムで停戦のことについて議論がされていた。いったい停戦とは何なのだろう。ウイキペディアによると、戦争や武力紛争の一時的停止のこととある。
 当然のことだけれど、この紛争がどちら側の勝利なのか、敗戦なのか、または引き分けなのかによって、大きな違いが出てくるだろう。日本の先の大戦は、日本が宣戦布告をしたのだから、勝敗の行方は日本の敗戦ということでけりがついた。しかし、今回のロシアによる一方的なウクライナ侵攻は状況がまったく違う。
 人命尊重の立場から、プーチンが停戦を受け入れたとしても、それはロシアが負けたわけではない。ただ、紛争が終了しただけで終わることになりかねない。ならば、侵攻で失われた命や負傷者、破壊された町や建造物はいったいどうなるのだろう。全く一方的な犠牲だけを背負わされたことになってしまう。
 ゼレンスキーにしてみれば、仕掛けた戦争ではないのだから勝ったも、負けたもない。妥協点も難しいだろう。プーチンはとても負けたとは言わないだろうし、勝ったわけでもない。何とも難しい問題を世界は考えることになったものだ。


  能勢 長谷

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