第363話 いい本にめぐりあいたい

文字数 483文字

 いい本にめぐり合うことは、意外に難しいものだ。ひとりの作家でも、全てが一定の水準にあるわけではない。やはり、正直駄作もある。書くほうだって、いつも100%で書くことは難しいだろうし、出版社にせっつかれて間に合わせで書いたものもあるだろう。この作者のものはレベルを保っている、と思う作家は数少ない。山本周五郎、宮本輝、沢木耕太郎ぐらいしか、すぐに頭に浮かんでこない。



 前回、図書館で4冊の本を借りた。全部だめだった。途中で全てリタイアしてしまった。読み続ける意欲を沸かせてくれないのだ。仕方なく、ブックマークしているお勧め本を紹介してくれているサイトを久しぶりに開いた。「信兵衛の読書手帳」だ。僕は本読みのスペッシャリストだと思っている。よくぞこれほど本を読んだものだと感心する。彼のサイトとリンク先を参考にして、約10冊の候補作をピックアップした。今日、図書館に行って、その中から3冊ほど借りる予定だ。
 いい本にめぐり合いたい。ただ、誰にも万人共通のものはない。読み手の完成がみんな違っているのだ。僕は、からきし外国本は苦手だし、最近の若手の本にはついていけない。



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