第57話 熱海で土石流

文字数 409文字

 熱海で土石流が人の命を奪い、多くの建物を流し去った。凄い光景に、あの東北大震災の津波を思い起こした人は多かったのではないだろうか。当事者にとっては、誠に不運な出来事だと思う。自分も阪神大震災に遭遇したので、少しは理解できる。一瞬にして、我が家のとなりの文化住宅が「グシャ!」という音を立てて、二階建てが一階になったのだ。自然災害の突然の出来事には、人はどうしようもない。人智をはるかに超えるものが自然災害なのだ。
 ただ、日本の国土を考えるとき、このような状況は避けて通れない問題なのだと思う。日々の散策の中で、よくもまあこんなところに家がという風景を見ることも多い。災害が起こるたびに人はその原因を追究しようとする。もちろん将来への課題や布石としようとするのだろうが、人の力が全く及ばないことがあることを少しは理解することも重要なことではないかと思っている。人間はそれほど万能でもないし、賢者ばかりではないのだから。
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