第624話 メディアの悪循環

文字数 412文字

 批判や批評をするのがメディアの仕事だろうが、メディア自身への批判や批評とその対応はあまり表には出てこない。確かに放送倫理・番組向上機構(BPO)なるものはある。しかし、その本来の目的は達成されているのだろうか。どうもお手盛りの感がぬぐえない。それが証拠には、番組の質は向上どころか下降線をずっとたどっているように思える。良質と思える番組のいかに少ないことか。



 NHKは構造上その努力が見られるが、民放の状況は全く野放し状態と言ってもいいだろう。視聴率優先の低予算、収益しか考えないのだから、仕方がないと言ってしまえばそれまでとなる。視聴率が上がらなければ広告収入は得られないという悪循環がそうさせているのだろう。ここには企業の姿勢も問われている問題だ。この根本的欠陥をどう改善すればいいのだろう。
 視聴率、刺激優先ではなく、視聴者優先を考え直す時にきていると思うのだが。この問題は難しい。資本主義の大きな欠点かも知れない。
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