第３９８話　心身健康

　残された老後を快適に過ごすために一番大事なものは、心身の健康だ。至極当たり前のことだが、あらためてそう思った。心と身で言えば、やはり身のほうが優先されるだろう。歯が痛ければ、食欲に大きく響くし、精神的にも大きな打撃になる。腰や膝が痛ければ、運動に大きな支障をきたすだろう。気分もうっとうしくなるだろう。
　老後の楽しみと言えば、食欲、趣味、テレビ観戦といったところか。これらは、心身の健康があってこその話なのだ。そのために健康に万全の注意を払うことは、第一に気を使わねばならぬ。と言いながら、食養生より、自分の欲望に負けてしまっている自分がいる。




　三冊目の本、大沢在昌の「海と月と迷路」を読了した。大作だったが、読み進めさせる著者の力量に納得。あの軍艦島を題材にして、フィクションとしてこれほどの作品を作りあげる作家というものに感嘆するしかない。今回の本の選択は大いに満足で、次の選択も例のリンク集を使おうと思っている。


　　　伊根の海にて